言の葉の庭
先日、話題の「君の名は」を見たこと受け、
Huluにて新海作品を見返しています。
新海監督と言えば、私にとってはminoriのPVのイメージが強かったです。
最近ではちょくちょくCMで見かけることが多く、一人で「新海や」ってテンションが上がっていました。
長編作品では、「ほしのこえ」「秒速5センチメートル」は見たことがあったのですが、結局描きたい主体は背景なのかなと思って見ていました。
そして、それが新海監督作品の良さであると思っていました。
それが君の名はでは良い意味で裏切られました。
壮麗な背景はそのままに、エンタメ要素も強く意識された作品は大変興味深く面白かったです。
一方、今回のタイトルにもしました「言の葉の庭」では、「秒速5センチメートル」から「星を追う子ども」への大衆性を意識した飛躍の流れを汲みつつも、新海監督らしい、落ち着いた心理描写が感じられました。
話の後半、徐々に盛り上がる展開も見られ(それでも落ち着いている)、秒速5センチメートルの頃とは異なる良さを感じました。
「君の名は」で一気に売れた新海監督ですが、このように時系列順で作品を追っていくと確実に作品はパワーアップしており、売れるべくして売れたんだなぁと思いました。
より多くの人にこの「言の葉の庭」という作品を知ってほしいなと感じました。
大変コンパクトに新海監督の良さが詰まった作品で、満足感がありました。